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問8不思議な木の葉−エゴノキ
葉の先端に、バナナに似た実のようなものが見られます。この中に何が入っているのか、想像して絵を描いてみよう。また、それは何か説明しなさい。
全員が描き終わってから、ナイフで皆の前で切ってみる。すると、小さな虫が出てくることがわかります。アブラムシです。(エゴネコアシアブラムシ)
問9オオバコの綱引き
二人組になり、オオバコの茎を使って綱引きをします。3勝した人がカードに[〇]印を記入できます。

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(*マツバ.スミレでもできます)

 

3 冬芽・葉痕の観察(1月)
厳冬期における自然観察会は、植物の冬越しについて調べてみます。その戦略を知ることで生きる喜びを学ぼうと思います。
冬になると植物は葉を落とし、厳しい寒さと乾燥から身を守るために、落葉樹は余分な蒸散を防ぐ意味で葉を落とします。その葉の落ちた後(葉痕)の形が面白い形をしているものがあります。鳥や猿や人の顔の形に見えたりしますが、これは葉痕の跡と、水分や養分を葉に送るための維管東の跡などが作る模様なのです。円形やV字形・三日月などいろいろな形があります。創造力を働かせて植物に親しんで欲しいと思います。
この時期の樹木判別方法を、冬芽や葉痕・樹皮などから考えてみましょう。
ア 校庭に植栽されている樹木を、常緑樹林と落葉樹林に区分してみよう。
イ 冬芽のつきかたを調べてみよう。
ウ 冬芽のようすを調べてみよう。
エ 葉痕をスケッチし、その特徴を話し合ってみよう。
オ 樹皮のようすを調べてみよう。
(1)枝の構造とその名称

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冬芽(ふゆめ):葉や花になる芽(頂芽)
葉痕(ようこん):葉の落ちた跡
維管束痕(いかんそくこん):葉痕内にある水や養分の通路の跡(奇数)
皮目(ひもく):表皮についている模様
芽鱗(がりん):冬芽を包む魚の鱗のようなもの
芽鱗痕(がりんこん):冬芽の跡をいい、ここ

 

 

 

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